５月　８日(金)
　連休の余韻もなく、通常授業がガンガン進んでいます。連休中の宿題の出来は…ん〜？？？あと１０日もすれば私立中学や高校生の中間テストが始まるというのに…。カ゛ンカ゛ンやるぞぉ…って私だけ気合いが入っていても仕方ないですが…ﾌｩ(o´Å｀)=з

先日テレビを見ていたら、見覚えのある２世？の…それまでそう思っていたんですが…女優さんが出ていたので、何気なく観ていたら驚いて最後まで観てしまいました。その女優さんはイラン出身の「サヘル・ローズ」さんと言います。ご存じですか？

　アナウンサーの滝川クリステルさんの物まねをやっていて、「滝川クリサヘル」として出演していた人なんです。もっと以前に、確か「明石やさんま」さんのテレビ番組に出ていた記憶があって、とてもきれいな明るい人だった印象がありました。テレビを見ながら、「きっと、ご両親は貿易商とかなんかやっていて裕福な家庭のお嬢様なんだろうなぁ〜…。」なんて思っていたのを覚えています。

　そして偶然彼女の生い立ちから現在までのことを放送していたのですが……思っていたことと全然！！全く違っていたのでとても驚いてしまいました。
　簡単に説明すると、子供の頃にイラン・イラク戦争の空爆で住んでいた町や家が爆撃されて、自分も瓦礫の下敷きになり、両親や家族全員が亡くなってしまったんです。しかし奇跡的にイランのボランティア女子学生に救出されて、孤児院に収容されました。
　数年後また奇跡的に、彼女を救出してくれたボランティア女子学生の養女として引き取られましたが、彼女は未婚。彼女の家族から大反対をされ、家族と一緒に暮らせなくなってしまいます。
　９３年に日本にいる彼女(ボランティア学生＝養母)のフィアンセを頼って日本に来ました。しかしそのフィアンセの暴力により、２人だけで暮らすことになるのですが、寝るところもなく２週間くらい公園で野宿をしたこともあったそうです。
　また奇跡的にある女性の助けもあって、なんとか暮らしをたてていくことが出来るようになりましたが、もちろん極貧生活。学校ではいじめに遭い、本当に死んでしまおうかと考えたこともあったそうです。そのころの彼女は友だちもいない暗い性格の子供だったそうです。
　高校生の時に、そんな彼女を見たある女性教師にこう言われたそうです。
　「自分から心を開かなければ、相手も開いてはくれませんよ」、と…。その時の彼女の言葉です…

　「他人と付き合うには、自分の暗い部分を明るくしていけばいいんだなって、気づいたんです。自分が明るくしていれば、相手にも明るい気持ちが伝わる。それからは、自然に明るく行動できるようになっていきました。」
　「でも、つらい思いをして、自分から変わっていこうと思ったからこそ、人とどう接したらいいのかも分かるようにもなりました。どんなことされたら、人は嫌な思いをするのかも理解できます。」

　そしてだんだんと自分のしたいこと、夢に向かって努力して、今少しずつその夢を叶えつつあります。たくさんのテレビやラジオへの出演、雑誌のインタビューなど。４月には「徹子の部屋」にも出演しました。また６月にはＮＨＫ連続ドラマにも出演が決まっているそうです。本人をテレビで見たら、本当にそんな過去があったのかなんて思えないほど、明るくて笑顔がかわいい方です。

　そして番組の最後に言っていた彼女の言葉に感動しました。今ママと呼んでいる人は、子供の時に助けてくれて、そして今まで育ててくれた女子学生です。つまり養母と言うことです。血のつながりはありません。そのママに向かって……

　「今度産まれてくるときは、ママのお腹から産まれてきたい。血のつながった子供として、また産まれてきたい。」